――DEATH STRANDINGのジャンルはどうなるのでしょうか。
小島氏:
ジャンルは問うべきではないと思うんですよ。
ゲームのインタラクティビティを一番問うことができますし、ノーマンを動かすからにはアクションではあります。
ただ、アクションというジャンルには、シューター系なども含められますよね。
アクションを車に喩えると、いろんな車があっても、だいたいの作りは一緒です。
扉を開けて、椅子に座って、鍵を挿して、アクセル踏めば進んで……これが基本じゃないですか。
でも、ハンドルが三角形とかの変な車だと誰も乗りません。
そういう意味では、DEATH STRANDINGは尖った車ではありません。
乗り込んで発進するところまでは、ちょっと目を引くぐらいの車(=アクション)です。
でも、そのまま進んでいくと、見える風景が違ったり、縄的な喜びを感じられるゲーム性があったりします。
あと、「メタルギア」はスネークをコントロールするアクションですが、ステルスジャンルでもあります。
当時は撃ちまくるアクションしかなかったところに、隠れて進むゲームを作ったら、それが定番になってステルスというジャンルができました。
DEATH STRANDINGも同じで、ノーマンを動かすアクションではありつつも、その先にあるものは、未だ名前のないゲーム性です。
http://www.4gamer.net/games/346/G034618/20160616073/